写真を料理 IN 恵比寿



★★江戸洋史『Plus+』〜3/7 恵比寿
http://www.move-move.com/4exhibition/edo/index.html


ポートフォリオ コンペティションの審査を通過した115冊が置いてあるデザイン相談所Platform
http://www.move-move.com/creators/04/announce.html


企画展示のHPがしっかりしているだけに、展示空間が思いのほか狭い。
ギャラリーの空間スペースと言うよりも、ポートフォリオ閲覧スペース。
ポートフォリオ眺めるのも面白かった。


江戸さんの写真をデザイナーさん4人がそれぞれに料理している。
言葉と組み合わせて写真集・CDジャケットや広告・
トリミングや上下さかさまに展示した作品・布に印刷した作品
それぞれ写真の重さが軽くなったり重くなったりして面白い。


上下さかさまの展示は写真家本人ではなかなか発想できないことかもしれない。
他人が料理すると、作家以外の他者の発想が混じって面白い。
ただやはり広告として使われると、ちょっとPOPな可愛らしさになり、
「かわいいぃぃぃ〜〜〜」で終わってしまうので勿体無いようにも感じる。


写真集作品の作成プロセスが
①写真を袋に入れて載せる写真を無作為に選ぶ。
②写真に付ける言葉も同様に無作為に選ぶ。
③順番も、そのとき引き出した順番に並べる。
これって、先日観た岡本太郎記念館での
岡本太郎の絵をカードにして庭から落としてカードを混ぜ、 その後、無作為に選ぶ」
と似た手法なので新鮮味は感じられなかった。
言葉も英語なので、私にはすんなり意味合いが入ってこないから
その行程を経て生まれてくるものが伝わってこなかった。
(↓作成方法の詳細はここのブログに書かれている
http://hitsujimix.exblog.jp/5172948

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表参道をふらふら



本日はこちらへ
荒井良二新作展『ぼくのきいろいバス』〜2/19 IN 青山ブックセンター本店
http://www.aoyamabc.co.jp/15/

子供が書いた落書きみたいな絵。
黄色いバスに乗ってワクワク。
僕のワクワクがあふれてました。

鈴木心写真展『NHK美の壺』もやっています。

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長谷川義史さん原画展『生麦生米生卵』 〜2/25 IN クレヨンハウス
http://www.crayonhouse.co.jp/home/event0702.htm

こっちは昔の嫁ぐ一日がほのぼの描かれてて
ほんわりほんわか気分になります。

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森山大道写真展『記録 第6号』〜3/4 IN NADiff
http://www.nadiff.com/home.html

森山さんの街中スナップ作品。
うぅ〜街中を歩き、一体なにを探しているんだろう?

半蔵門をふらふら

RikoS2007-02-10



12月頃に、教育テレビの新日曜美術館でも特集されていた千住博さんの展示を観に行ってきた。
※ほんとうは、千住さんの漢字は「博」の`点が無い漢字です。


★★『千住博展 ―フィラデルフィア「松風荘」襖絵を中心に― 』 〜3/4 IN 山種美術館
http://www.yamatane-museum.or.jp/exh_current.html
千住さんHP http://www.hiroshisenju.com/top_menu_j.html


フィラデルフィアにたつ日本建築「松風荘」の20枚のふすま絵。
テレビで制作中の映像を観たときに、
「これは絶対に生で観ないと良さが伝わらないよ。生で見たい!!
でもさすがにフィラデルフィアじゃなぁ〜」っと思ったら、
フィラデルフィアへ寄贈される前に山種美術館で展示中とのことで嬉しくなりました。


んぅ〜でもどうして山種美術館なんだろう?
所蔵作品とか日本画の良い作品をもっているが、空間的には古さを感じる空間。


売店から、ピッピッピッと値段を打つ音や、
ジジジジィぃぃっとレシートを印字する音や、
ガシャァ〜〜ン!!っとつり銭を入れてあるところが開く音が鳴り響く…
あぁぁぁ〜かなり古めのレジスター懐かしい〜
っと、懐かしみつつ、でも
その雑音が、展示会場にも入ってきていて、そういう無意味な雑音はやめて欲しい。


せっかくの千住さんの作品から聞こえてきそうな滝の音とかが、すっかりかき消されてしまう。


それにしても、この作品、静けさの中に凛として水が落ちている。
ザァァーーーっと勢いよくではなく、サァーーーーっと静かに。


勢いよりも色気や妖艶さを感じる。
遠目から見てもその雰囲気に惹き込まれるのだが、
近くで見ると白にうっすらピンクが混じっている滝が、
色白なしなやかな女性を連想させたり、ほわぁ〜っとした水しぶきを感じたりする。


フィラデルフィアの「松風荘」の襖絵としておさまったときにはまた違った魅力も出てきそうで、
自然な光や空気の中で見てみたいと思ってしまった。


「フォーリングカラーズ」
カラーのシリーズは色違いが順に並んでいて、
ちょっとアンディ・ウォーホル(マリリンモンローの顔が並んでいる作品とか)を連想させた。
でもこれも近くで見ているとオレンジや赤い滝などは、逆流しているような感じもして面白かった。


3月4日まで。
図録とか印刷物ではこの魅力はなかなか味わえないので、ぜひ生で観るのをお勧めします〜。

恵比寿をふらふら



★『ようこそ。写真美術館へ!』〜2/18 IN 東京写真美術館
http://www.syabi.com/details/welcom.html


入場無料なので、お時間ある方はぜひ。のんびり見れます。
写真美術館のコレクションに加わった作品・資料を公開。


どれもその時代を感じさせる写真。


1860年代のちょんまげ結ってた頃、ふんどし姿や着物姿、
ちょっとかしこまって写真に写っている。


1950-60年代のニューヨークの変化とか、
1980-90年代の東京とかバンコクとか
それぞれ、そのときの時代が写しこまれていて、なかなか面白い。


時代が経っているから、さらに面白いのだと思う。


写真は記録するものでもあるんだなぁと感じる。
今の平成19年を写した写真も20年後に観たら、今は気が付かない部分とか見えてくるのかもしれない。

新宿をふらふら



★★フォトシティさがみはら2006 プロの部 入賞作品展 IN 新宿ニコンサロン
http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2007/02_shinjyuku-1.htm
ちょっと考えさせられる展示でした。


桑原史成さん「水俣


水俣病に感染した人を取材している。
1960年。昔撮った写真だが、今もなお強い。
写真の伝える強さを感じる。


あぁ〜これって決して今も終わっていない。
水俣病のこともそうだし、家族とかの大切さとか写っている。


↓ここに一部の写真が載っている。
http://www.kmopa.com/minamata/minamata.htm


ここの成人の日に親戚一同集まって集合写真を撮っている一枚の写真。
「笑顔の強さ」を感じた。
みんなほんとうにお祝いの温かい笑顔を浮かべている。
こういう笑顔を大切にしたい。

表参道をふらふら



表参道をふらふら
★★『宇野亜喜良さんの原画展』クレヨンハウス 〜2/5まで
http://www.crayonhouse.co.jp/home/index.html
絵本「おばさんになった女の子は」の宇野亜喜良さんの原画が8点ぐらい展示中
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9981404314


宇野亜喜良さんの描くちょっと大人びた感じのする少女。
素敵だなぁっと思って見惚れてしまった。
子供が見たらちょっと怖いかもしれないが、
でも洋服とか凛とした雰囲気とか、自然と憧れるんじゃないかなっと感じた。


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★コトバのある風景 「ときたま」 〜1/28 IN ギャラリーエス
http://www.tokitama.net/06live/06_070109_1.html
トークを聴く


写真評論家・飯沢卯太郎さん、ギャラリーオーナーのみつまゆかりさん、「ときたま」作家の土岐小百合さん、
写真家・五十嵐公一さん、写真家・川本 史織さんのトーク


鈴木理策さんが今までの「ときたま」の展示を写真で撮り、
それが展示されているので、理策さん話も多かった。
あと若手写真家さん2人の写真をやろうとしたきっかけルーツとか。


聴講者が少人数だし、お風呂のイスに座ってきいてたので、
(前の方の人は座布団)なんだかほんわかゆるやかなトークショーでよかった。


4月に「ときたま」作品の言葉をいろんな一般人が語ってる映像の上映会が
居酒屋さんかどこかであるらしい。
一つの言葉でも人それぞれの解釈が違ってて面白いらしいのでぜひ行ってみたい。


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★ゼラチンシルバーセッション 〜1/31 IN 青山ブックセンター
http://www.aoyamabc.co.jp/15/
写真家4人(瀧本幹也さん 平間至さん 広川泰士さん 藤井保さん)
それぞれが他の人のネガをプリントしその作品が展示されている。
こちらもちょうど訪れたらトーク始るとのことでトークも聴く


『ネガは楽譜、プリントは演奏』
他の人が撮ったネガだけで判断してプリントする。
それぞれ違ったプリントになって、印象も多少変わってくる。
平間至さんや藤井保さんが出したネガだと顕著にその違いがわかる。


ネガだからできる楽しさ。暗室での作業の楽しさを感じる。
興味深かったのは、4人の写真家がフィルム作っている工場や、廃液工場を見学しているところ。
そう、写真をプリントするときには廃液が出て環境汚染にも関わっているのだ。
自分も写真を撮り、プリントするのに、そういうところを意識していなかった。


大手町をふらふら



★★『江戸時代の通信・交通資料展』〜2/4 逓信総合博物館(大手町)
http://www.teipark.jp/event_edo.html


・お勧めポイント〜〜〜
①なんだか昭和の雰囲気を色濃く残している博物館。


建物の作りも古いんでしょう。
子供の頃、親に連れてきてもらった博物館の印象がそのまま残っているような感じ。
まぁ地味とか小汚いと言ってしまったらそれまでですが。。。


②今回の企画展示では広重の『東海道五十三次』全部観れます!!
しかも、すいているので独占状態!


今まで広重のをまとめて観たことがなかったので面白い。
北斎の作品にあるダイナミックさはないが、
穏やかで旅の一場面をそのまま見せてくれている感じ。


③3階の切手資料コーナーには世界各国の切手が沢山!!
ちょっとお国柄を拝見できます!!
http://www.teipark.jp/floor3/floor3_14.html
↑上のHPに写真が載ってますが、引き出すまでどんな切手がでてくるか分からずワクワク。


一番お勧めのお国は『ブータン』! ブータンには"3D"の切手あり〜!!
アポロ11号とか宇宙飛行士が浮いてました。あとナポレオンとか動物とかが立体的に。
ブータンって仏教国で他の国の情報とか入れない国ぽいイメージだったので意外でびっくり。


あと韓国には観る角度で絵柄が変化する切手で、
ダイアナ妃⇔皇太子の写真が入れ替わる切手なんてのもあり。


アフリカのリベリアには"三波晴夫"の切手が有り!


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★★『特別公開 横山大観《生々流転》』〜3/4 国立近代美術館(竹橋)
http://www.momat.go.jp/Honkan/Taikan_Yokoyama/index.html


水墨画"全長40メートル"一挙公開中〜〜〜。


いやはや、"40メートル"って長い。
クロール25m泳ぐよりももっと長い。


絵は、
生まれた後、旅に出て、山あり谷あり、ほっと一息ついたり、つらい時期があったり、
そして穏やかな時を経て、三途の川を渡り、龍に出会い天に昇る〜
そんな感じがした。
でも途中で足を止めて、それまでの絵を遠めで観たら、
なんだか絵全体が龍が浮遊している感じがした。


常設展3階の写真コーナーには"ダイアン・アーバス"の撮った作品あり。
ポートレートが7点。なんだかちょっと異様な空気放ってました。