半蔵門をふらふら

RikoS2007-02-10



12月頃に、教育テレビの新日曜美術館でも特集されていた千住博さんの展示を観に行ってきた。
※ほんとうは、千住さんの漢字は「博」の`点が無い漢字です。


★★『千住博展 ―フィラデルフィア「松風荘」襖絵を中心に― 』 〜3/4 IN 山種美術館
http://www.yamatane-museum.or.jp/exh_current.html
千住さんHP http://www.hiroshisenju.com/top_menu_j.html


フィラデルフィアにたつ日本建築「松風荘」の20枚のふすま絵。
テレビで制作中の映像を観たときに、
「これは絶対に生で観ないと良さが伝わらないよ。生で見たい!!
でもさすがにフィラデルフィアじゃなぁ〜」っと思ったら、
フィラデルフィアへ寄贈される前に山種美術館で展示中とのことで嬉しくなりました。


んぅ〜でもどうして山種美術館なんだろう?
所蔵作品とか日本画の良い作品をもっているが、空間的には古さを感じる空間。


売店から、ピッピッピッと値段を打つ音や、
ジジジジィぃぃっとレシートを印字する音や、
ガシャァ〜〜ン!!っとつり銭を入れてあるところが開く音が鳴り響く…
あぁぁぁ〜かなり古めのレジスター懐かしい〜
っと、懐かしみつつ、でも
その雑音が、展示会場にも入ってきていて、そういう無意味な雑音はやめて欲しい。


せっかくの千住さんの作品から聞こえてきそうな滝の音とかが、すっかりかき消されてしまう。


それにしても、この作品、静けさの中に凛として水が落ちている。
ザァァーーーっと勢いよくではなく、サァーーーーっと静かに。


勢いよりも色気や妖艶さを感じる。
遠目から見てもその雰囲気に惹き込まれるのだが、
近くで見ると白にうっすらピンクが混じっている滝が、
色白なしなやかな女性を連想させたり、ほわぁ〜っとした水しぶきを感じたりする。


フィラデルフィアの「松風荘」の襖絵としておさまったときにはまた違った魅力も出てきそうで、
自然な光や空気の中で見てみたいと思ってしまった。


「フォーリングカラーズ」
カラーのシリーズは色違いが順に並んでいて、
ちょっとアンディ・ウォーホル(マリリンモンローの顔が並んでいる作品とか)を連想させた。
でもこれも近くで見ているとオレンジや赤い滝などは、逆流しているような感じもして面白かった。


3月4日まで。
図録とか印刷物ではこの魅力はなかなか味わえないので、ぜひ生で観るのをお勧めします〜。