『東京都写真美術館』

RikoS2006-09-07



本日は東京都写真美術館へ(木・金は夜8時までやってます。)
http://www.syabi.com/index.html


★★☆『世界報道写真50周年記念展:絶望と希望の半世紀』


さまざまな人がいる。
ここに写っている人々は自分の意思ではなく、
自分ではどうしようもできないような力に翻弄されている。


写真の持つ"時代の記録性"の大切さを感じる。



"3ヶ月目の胎児"(お腹の中の赤ちゃん)の写真があった。


宇宙の中で、穏やかにまぶたを閉じてねむっている宇宙人。
おおきな頭と小さな手足。しっかり指も形成され、
肌は透き通るような感じで、血管も透き通る。
ほんと宇宙って感じ。尊さも感じた。


======


★☆☆『中村征夫写真展 海中2万7000時間の旅』


先ほどの報道写真展では観る人々は息を押し殺すような静けさだったが、
こちらは、ざわざわ。うわぁ〜すごいねぇ〜など感嘆の声があり、
水族館の水槽を目の前にしているかのよう。


ちょっと前日の『石川賢治写真展 月光写真展 天地水 月光浴』が私とは合わなかったので、
この中村征夫写真展も警戒していた。


でもそこには綺麗なだけではなく魚の生命力なども感じられた。
東京湾の黒めな写真達。カニとしっかり目が合う。
中村さんがしっかり一匹一匹と向き合っているのがわかる。


最後の章は、それまでのカラフルな世界とはまるっきり異なり、
"モノクローム"での水中世界だった。


大きめな作品が多く、水中なのに荒廃した野原のように感じたり、
イメージが自由に広がる。