『ニコンサロン』IN 新宿
エルタワーの28階。新宿の町並みを眺める。
ついさっき自分が歩いてたところがちっぽけで違って見える。
ニコンでは2つの展示が隣同士に並んでいる。
今回は両者の違いが面白かった。
■尾田 信介展[一方通行路]
http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2006/08_bis-4.htm
まず、尾田 信介さんの写真は"モノクロ"で、散策しつつ撮った写真。
同じ大きさの写真が淡々と並んでいる。
「斜めっている写真」がほとんどで、見ているうちに自分が斜めって見てしまう。
作家さん曰く、「斜めのほうが奥行きがでるから」。
でも、つらつら写真を並べて展示したときに、斜めの写真がたくさん並ぶのはあまりいい効果ではない印象を受ける。
奥行きはあるんだろうけど、近視眼で見てしまい奥行きを感じなかった。
今回の展示してある写真の一枚一枚それぞれに
ヴァルター・ベンヤミン(Walter Benjamin)の書いた散文集をそえているファイルがあり、
展示よりもそっちのファイルのほうが興味深く感じた。
言葉と合って写真の持ち味が広がるのと、一枚一枚をみれば
斜めの効果も活きていた。
↓尾田さんのHPにその写真と散文集の一部が載っている。
(※画像が重たいので表示されるの遅いです。。。)
http://einbahnstrasse.petit.cc/0engine/tokyo_bbs.cgi
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■橋本 聡子展[蝸 かたつむり]
http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2006/08_shinjyuku-4.htm
橋本 聡子さんのほうはカラー。
写真サイズはとても大きな写真もところどころ織り交ぜ、
リズム感がある。
『かたつむり』???いったい何?と思ったら、上野公園のテントの中の写真だった。
コンビニの袋とかペットボトルとか洗濯物とかお布団とか
生活感が感じられるはずのものが写っているのに、全然、生活感を感じず、不思議な感じがした。
そこに住んでいる人の姿を感じることができなかった。
良くも悪くも、綺麗に写ってしまっている。
実際の見た目と違う世界が映し出されているのかな? 上野公園にこんな世界があったとは。
展示で見ても、ファイルで見ても面白いと思う。