新宿ニコンサロン
今日のいちおしは↓
菱田 雄介展『ぼくらの学校 Наша Щкопа』IN ニコンサロン
http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2006/06_shinjyuku-1.htm
2004年9月1日にロシアの学校が占拠され多くの子供や親や教師が亡くなったあの事件の舞台となってしまった学校を撮った写真。
初め、解説を読まずに子供達の笑顔の写真とかを観ていたので、
淡くはかない色合いにちょっとキレイさまで感じてしまったのだが、
途中で、あのロシアの事件を撮ったのだと認識してからは、
そこに写っていないものまで見えてきそうだった。
きっと私の想像なんて及ばないほどのものが起きたんだと思う。
バスケットゴールの周りにライフルの痕が沢山残っていたり、 血痕の残る壁、
どうやったらこんなに教科書とかノートが散らばるんだろうって思ってしまうぐらいに紙が床を覆っていたり。
うぅ〜考えてしまう。
こんな事件が起きた後にも日常はやってくる。
深い悲しみをどうしているんだろう?
明日(10日)の1時から、ギャラリートークがあるので聴きに行ってみたい。
大阪のニコンにも8月に巡回するので関西方面の方はぜひ!
写真集も出る予定だそうで、
HPに"僕の目指す「ジャーナリズムとアートの境界線」を踏まえた本になるように作業が進んでいる"という文章があった。
写真って、真実を写しているのだが、
あまりにキレイに写って事実なのにまるで映画のように見えてくるときがある。
そのキレイに写ってしまった写真には、リアルさがまるで無くなってしまうから、怖いなっと思う。
・ニコンサロンスケジュール
http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/schedule/index.htm
・菱田 雄介HP http://www.po-u.com/exinfo.html
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隣のフロアでは、
墨川 真里子展[地上に立つもの]
http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2006/06_bis-1.htm
うさぎや、羊、鳥、犬などの動物のポートレート写真。
動物と一対一で向き合って、一匹一匹を撮っているのはわかるが、
"対峙して、じっくり向き合っている"という感じはあまりしない。
写真を観ていても、そこに写っている動物と目が合わないからかもしれない。
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『ル・コルビュジエの手帖』〜6/30 ギャルリー・タイセイ(新宿)
http://www.taisei.co.jp/galerie/gallery.html
20世紀を代表する建築家のスケッチブックを展示。
ここは平日の17時までしかやっていないので、 なかなか足を運びにくいギャラリー。
ル・コルビュジエが日々、気になるものやアイディアをメモっていた手帖。
そんな個人的なものを展示しているので、なんだか日記の盗み読みって感じがする。
残念ながら一部しか訳されていないのでよく分からないのだが。
ル・コルビュジエの名は目にしていたがよく知らず、絵が展示されていてびっくりした。
ピカソやブラックが描いたキュビスムのような絵だった。