美術館巡り IN 八重洲

RikoS2006-05-21



①『ニキ・ド・サンファル展 解放された女神たち』 5/11〜5/22 大丸ミュージアム・東京(東京)


ニキについては下記HPを。
ニキ美術館 IN 那須高原
http://www.niki-museum.jp/index.htm


いやぁ〜これ、すごく面白かった。
明日の5時までなので、時間のある人はぜひ!


ニキは精神的にまいっているときに治療として描き始めたので、
初期の絵は、どことなく暗い感じがする。
『お祭り騒ぎ』とタイトルになっている絵も全然"お祭り騒ぎ"的な要素はなくて、どこかうつろな表情の人々。


そして、"射撃絵画"!!(ライフルにインクつめて撃ち放ったりしている)
病んでるよね〜。すごい。すごすぎる!!


どんな思いで、バチバチ撃ち放つのだろう?
すごいエネルギー発散、ストレス発散、
まさに"芸術は爆発だ!!"なのかも。
結構グロテスクな表情と穏やかな表情が入り混じった作品もあったし、
この作品を作るエネルギーってすごいんじゃないかな?


そして、ぼてっとした身体の"女性像"や"立体作品"
カラフルな色合いから放たれるエネルギー。
ニキの自由な想像力は、観ているこちらの想像を超えていて、
意表をつかれて、観ててどんどん楽しくなってくる。


ガウディの影響なども受けているそう。
カラフルな色彩は、ジミー大西の描く絵を連想する。


透明のガラスに反対側に展示されている作品が写しだされ、
空間を浮遊している。なんだか可愛くて面白い。


ぜひ、この巡回展が落ち着いたら、那須のニキ美術館へ行ってみたい。


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②『雪舟からポロックまで』 〜6/4 ブリヂストン美術館(東京)
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibit/index.php?id=58


いつもゆったり贅沢気分で鑑賞できるのだが、
今回の展示は好評らしく、いつもより多少混んでいた。


それにしてもブリヂストン美術館の所蔵作品の幅の広さや
良質さには驚いてしまう。
モネやゴッホピカソなど一連の西洋絵画だけではなく、
現代アート的な抽象絵画も、日本絵画も、古代エジプトもある。
この美術館は"美術鑑賞入門"に最適だと思う。
いろいろな作品を見て、まず自分の好きな画家をピックアップし、
そこから派生していけば、どんどん興味は広がっていくだろう。


2階の会場に入ると、視線の先に"ヴィーナス"がいる。
素敵だ。時空を超えれそうな気がしてしまう。


私には「雪舟」の良さは良く分からなかったのだが、
その手前に"でぇ〜ん"と2つ屏風が展示されていて圧倒された。
狩野典信「墨松墨梅図」。松と梅の墨図
雄大に、しなやかに枝が伸びていて、とても余白が心地よかった。


あとルドンの淡い色彩の絵にも惹かれ、
抽象絵画のわけわからない感じにも惹かれ、
いつもどおりセザンヌ佐伯祐三などの絵に惹かれ
すっかり満足満腹楽しかった。