『ルソーの見た夢、ルソーに見る夢』



美術館で展示されている作品も面白いけれど、散策途中のものから感じとるさまざまなことも面白い。
・『砧公園の紅葉』
・思いがけず、用賀までの道で『もみじの紅葉』に出くわしたり
清澄白河のギャラリーまでの道のり
・ギャラリーの倉庫の雰囲気、窓からの眺め
などなど。


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★『ルソーの見た夢、ルソーに見る夢』〜12/10 世田谷美術館(用賀)
http://www.tokyo-np.co.jp/event/rousseau/
"へたうま"なぎこちなさを感じつつ、物語世界ひろがるルソーの世界。
日常を描いているけど、どことなく違和感があり、
空想の世界がひろがっている。
絵本みたい。


そのルソーに魅せられて影響を受けた画家の多さに驚く。
明るめな作品が多い中、松本竣介さんの作品は暗かった。
暗さというか静けさというか、惹き込まれる。
http://www.odette.or.jp/kankou/bu_c_bi_ms_i/bu_c_bi_ms_i.html
美の巨人たち http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/f_030823.htm


雨なのに、けっこう人が入っていた。明日まで。
砧公園の紅葉にもちょこっと目を向けてはいかがでしょうか?


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★『蜷川実花写真展「永遠の花」』~12/9 小山登美夫ギャラリー(清澄白河)
http://tomiokoyamagallery.com/
蜷川実花HP http://ninamika.com/home/home.html


倉庫にギャラリーがいくつか集まっているところ。


メキシコやグァムやサイパンでお墓にお供えされた造花を撮った写真。
蜷川実花さんらしい鮮やかな色彩が広がっていた。


でも、蜷川実花さんの展示のコメントに書いてあった"生と死"みたいなのはあまり感じられなかった。
『リアルな青空』と、『フィクションな造花』。
一枚の写真の中にそのミスマッチ感が表現されている作品がほとんどないから。


きれいな花の写真になってしまっている。
写真集のほうがお墓を匂わせる写真が入っているし伝わってくる感じがした。


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下の階のSUGOARTSでは森村泰昌さんの「烈火の季節/なにものかへのレクイエム・その壱」〜12/16
http://www.tokyoartbeat.com/event/2006/1896


三島由紀夫風に演説している映像作品など。
うぅ〜、この森村泰昌さん、名前は目にしてたけどあまり存じ上げてないので気になる存在。


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★『荒木経惟 東京人生』〜12/24 東京江戸博物館(両国)
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/dai2/2006/1017/1017.html


裸婦の作品はほとんど展示されていないので、
この展示で「荒木経惟という一人の写真家の人生をたどる『東京人生』(HPの文章より)」というのはどうかと思うが、


でもアラーキーの凄さは感じる。
どれだけ撮っているんだろうか?
「写真で、何か新しいことやってみよう」っと試しても、
もうそれは既にアラーキーがやってしまっているのではないだろうか?と思ってしまう。


人が写っていると、その時代が写ってきていて
何十年後かに観ると、より面白みが増えてくるのを感じた。


あぁ〜中村座スペースに展示してある写真は見逃してしまった。。。