舞踏家・大野一雄写真展『秘する肉体』

RikoS2006-10-16



本日は舞踏家・大野一雄写真展『秘する肉体』へ。
新宿東口の新宿高野ビル4階のコニカミノルタプラザにて〜23(月)まで。
http://konicaminolta.jp/about/plaza/schedule/2006october/ohno/index.html
http://kazuoohno-exhibition.com/


大野一雄さんの生誕100年祭。
47人の写真家が撮った大野一雄さんの写真が展示されている。


いやはや、そのパワーに圧倒されて思わずため息が出てしまう。


あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
言葉にならない。
すっかり心の奥底深くをぎゅっと捕まれた感じ。


写真自体もすごいのだろうが、
やはり大野一雄さん自身から発せられるものがあふれ出している。


"生命力"だったり、"緊迫した空気"だったり、
しわしわで一瞬不気味だったりするんだけど、 "力強さ"や"しなやかさ"を感じ、魅せられる。


宇宙を感じるような空間、
生の中に死も入り乱れているのだろうけれど決して苦しかったり、こわかったりする死ではなく
天に召される、天に昇るような神聖な感じがする。
まさに"昇華"




はぁ〜凄い。
稽古の合間などの大野さんは温和で、
一体どこに、このすざましいパワーを秘めているのだろう。


年を重ねれば重ねただけ厚みを増しているんだろうなっと感じる。
大きなしわしわの手から発するもの。
手の動きだけでその周りの空気が変化する。


以前、NHKで、生け花作家の中川幸夫さんが
チューリップの花びらを何万枚も空から降らせる作品を行っているときに、
色とりどりの花びらが舞い降りる中、
大野一雄さんがイスに座りながら舞っていた。
とても不可思議な世界で、清らかで、テレビなのにとてつもなく感動してしまった。


なんだか写真一枚一枚に凝縮されたものが入り込んで
あふれ出しているように感じがした。