『下町日和』 IN 恵比寿ガーデンホール

RikoS2006-08-14



Radiogenic リーディング・スペクタクル
「優雅な秘密」「下町日和」
http://info.pia.co.jp/et/promo/play/reading_spctl.jsp


私が昨日観たのは「下町日和」のほう。


出演:市川右近さん・市川春猿さん・市川段治郎さん・高橋かおりさん・宝生舞さん
ナビゲーター:古藤芳治さん・歌:中村中さん


この朗読劇もすごかった。
"朗読劇"なのでセットはいたってシンプル。
椅子が2脚置かれているだけ。
"朗読"と"照明"と"音楽"でひとつの空間をつくっていた。
荒川土手のなんだか暖かな空気につつまれた空間。


話は、おじいちゃんとおばあちゃんが若かった頃の"純愛話"を聞かされているような感じで、
聞いてる私のほうも照れてしまう〜。ほんわかあたたかい。


とてもふところ広くてあたたかな江戸っ子気質の"苫小牧徹"
いいやつだなぁっと思う。
春猿さんが演じるちょっとひかえめでおしとやかな"絹江"


父親から言われてきた言葉をふと相手に伝えてみたり、あぁ〜こういう温かさって良いなぁとしみじみ思う。
自分は父親や母親から何か教訓めいた言葉もらったりしたかなぁ?とついつ考えこんでしまう。
そういう熱い言葉なかった気がする。時代が違うからだろうか?


さすが市川右近さん・市川春猿さん!
椅子に座っているだけでも存在感が強いし、
台詞の途中で二人で空を見上げたりして、目線を動かしたりしていたけど、
その何気ないそぶりも優雅で、ぐぐっと強く物語の中に引き込まれる。
今度は歌舞伎で二人の芝居を見たい。


中村中さんの歌もきれいだった。
きっと、年重ねたらもっと味が出てきて"深さ"を増してさらに良くなっていくんだろうなっと思う。


私が観た回は『下町日和』で特別編だったので、本編の『優雅な秘密』も観てみたくなってしまった。