『生誕120年 藤田嗣治展』〜5/21 東京国立近代美術館(竹橋)

RikoS2006-04-07

http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/index.html


わぁ〜、待ちに待った『藤田嗣治展』
でも数年前までは私は苦手だった。
箱根芦ノ湖美術館で友達がとても気に入ってたのに私は全然気に留めず、むしろ独特な表情や線がこわく感じていた。


しかし、あるとき、国立西洋美術館の常設展示されている藤田嗣治の絵にすっかり魅了されてしまった。
何度も足を運んでいるので、それ以前にも観たことあったはずなのだが、そのときは不意打ちのようにどぉ〜んと飛び込んできた。
なんだろっ?この凛とした優雅な女性は。それ以来すっかり藤田嗣治が気になり始めました。


今回の展覧会では、パリ時代から晩年にいたるまでの代表作約100点が展示されていて、見ごたえ充分でした。
案外早くに"藤田風の画風"ができていたんだなぁと感じた。
墨色の細い線、乳白色の裸婦。とても妖艶な魅力を出していた。


その後中南米→日本→ふたたびパリなど作風も変化していくのが観れて興味深かった。
いままで知らなかった藤田嗣治を観ることができた。


特に圧巻だったのが戦争画
アッツ島玉砕』…さまざまな表情を浮かべた兵士達。
闘争心むき出し、我を忘れて戦うことのみにとりつかれているような表情、恐怖心、
穏やかさ、苦しさ、恐怖心、痛み、ほおけた表情…等
どぉ〜んっと重たい重りを受けた気分だった。


閉館20分前に入り口の方へ戻ると、すっかりガランガランで閑散としていた。
いったいさっきまでの人だかりはどこへやら?
絵を一人占めしてゆっくり鑑賞。
この時間を狙っていたとはいえ、贅沢な時間だなぁと感じた。


出展リストをみると会期中に若干入れ替わるみたい。
また行きたい。もちろん、込み合うのが予想されるから閉館20分前の時間帯を狙って。
http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/list.html